耳鼻咽喉科くにもと医院

082-811-8133診療時間:9:00〜12:00 15:30~18:30
休診:木曜・土曜午後・日祝

重症化することもあるのどの病気

感冒・かぜ症候群

基本的にウイルスの単独感染では抗生剤は無効です。
むしろ、ウイルス感染期の抗生剤は下痢や抗生剤が効かない菌が増えるため
細菌感染が続発した場合には治療を困難にします。
ウイルス感染治療は症状に合わせての対症療法です。

急性咽頭・扁桃炎

ウイルスや細菌感染による口蓋扁桃(口の中に見える梅干しに似た臓器)
を中心としたのどの急性炎症です。
溶連菌の感染では心臓や腎臓に病気をおこすことがあり、疑う場合は検査が必要です。
中等症以上の細菌感染は抗生剤で治療します。
治りにくいときは血液検査が必要です。

扁桃周囲膿瘍

細菌感染症による急性咽頭・扁桃炎が重症化して起こります。
アメリカのワシントン大統領の死亡した病気と言われています。
自覚的には激しいのどの痛み、嚥下痛、摂食障害や発熱・口臭などであり
治療が遅れると死にいたります。
治療は溜まった膿の排膿と抗生剤の点滴治療です。

正常の咽頭と口蓋扁桃


急性咽頭・扁桃炎

口蓋扁桃を中心とした炎症

左扁桃周囲膿瘍

咽頭全体に発赤・浮腫があり
*深部には膿が溜まっている

院長からのコメント

感染症コントロールの主役は患者さん自身です。
感冒(上気道ウイルス感染)を上手に治すコツは消化の良い食事と安静、充分な睡眠です。
こじれてきた場合は早めの医療機関への受診が重要です。
上気道感染症では急激に悪化し,窒息で突然死亡する病気もあります(急性喉頭蓋炎)。
普段と違うのどの痛み(水も飲めない)、呼吸苦がある方はすぐに救急医療機関への受診が必要です。

聞こえの異常・耳の病気について

耳の構造について:自著 月間ナーシング Vol19 No3 1993.3 より

鼓膜観察中の様子

鼓膜の奥にある部屋(中耳)の病気について

急性中耳炎

上気道におこったウイルスや細菌の感染が,鼻から耳に通じる管(耳管)から
鼓膜の奥にある部屋(中耳腔)におよんでおこる病気です。
軽症は鎮痛薬のみで治癒する場合がほとんどです。
中等症・重症については,抗菌薬を増量しての服薬が必要なことがあります。
また、ガイドラインでは局所の状態が悪い場合は鼓膜を切開して
中耳にたまっている膿を排膿することが推奨されています。

正常

軽症中耳炎鼓膜

重症中耳炎鼓膜

中耳腔内の膿汁により鼓膜が鼓膜が膨隆

滲出性中耳炎

鼓膜の奥にある部屋(中耳腔)に貯留液がたまることにより難聴になります。
貯留液がなくなれば聴力は正常にもどります。
急性の炎症によるものではないため、耳痛や発熱はありません。
多くの場合、薬の治療や併発する副鼻腔炎治療で治癒しますが、時間がかかる場合が多いです。
3ヶ月以上、貯留液が全く減少しない場合には手術の対象となります。
長期間の滲出性中耳炎の放置は鼓膜が癒着をおこして
難聴が回復できない状態になると考えられています。

正常鼓膜



滲出性中耳炎鼓膜

貯留液で内部が透見できない
→の部分に貯留液と空気の境界
が見える

癒着性中耳炎鼓膜

鼓膜が周囲に癒着しているため音が上手く伝わらない

音を電気に変える・体のバランスをとる器官(内耳)の病気について

突発性難聴

内耳の障害でおこる病気で、突然に難聴、耳鳴、めまいなどの症状が出現します。
発症から2週間以上経過すると治療効果が非常に悪くなります。
発症1ヶ月以上経過すると聴力の改善はほとんど期待できません。
可能な限り早期の受診と治療が望まれます。
軽症の場合はビタミン剤などの服用で改善することもあります。
難治の場合や中等症以上では、ステロイドの大量投与、点滴治療
酸素吸入療法,高圧酸素療法などの治療をします。
罹患した全ての方が、これらの集中治療法でも治るわけではありません。
治らない場合は聴神経や脳内の異常をMRI検査でチェックします。

メニエル病

誘因なく発症するめまい発作を特徴とする内耳の病気です。
めまいの持続時間は10分から数時間程度。
めまいに伴って変動する難聴、耳鳴、耳閉感がある場合もあります。
稀に、めまいを伴わない場合もあります。
有酸素運動、水分摂取、服薬によりコントロールします。
長期間のコントロールを必要とする場合や手術を必要とする場合もあります。

鼻の病気について

急性鼻副鼻腔炎について

発症から1ヶ月以内の鼻・副鼻腔の炎症でおこる病気です。
軽症であれば、消炎剤や鎮痛剤で治癒します。
中等症・重症である場合は、抗菌薬の10日間程度の服薬と
その後の抗炎症薬治療を1か月前後施行します。
それによる治癒率は85%程度との報告があります。

慢性副鼻腔炎

発症から3ヶ月以上副鼻腔で炎症が続いた状態の病気です。
細菌感染が原因の他に、真菌(カビ)でおこる場合 , 好酸球が関与する難治疾患の場合もあります。
治療法として急性鼻副鼻腔炎と同様の治療が最初に施行されますが
難治性の場合はエリスロマイシンという薬を少量長期に使い治療することもあります。
長年の慢性副鼻腔炎の放置は上顎癌のリスクや誤嚥性肺炎のリスクにつながるため
薬剤療法で完治しない場合、手術療法が推奨されています。

アレルギー性鼻炎・血管運動性鼻炎

症状として発作性のくしゃみ、水のような鼻汁、鼻づまりを特徴とする病気です。
アレルギー検査が陽性の場合をアレルギー性鼻炎 , 陰性で原因不明の場合を血管運動性鼻炎といいます。
軽症の場合は内服薬や点鼻薬が1剤で済みます。
重症の場合は多剤の併用がガイドラインでも推奨されています。
原因がスギやダニの場合、舌下免疫療法という治療法もあります。
この治療法について興味がある方は御相談ください。

口や舌、のど、くびの腫瘍を心配される方へ

耳鼻咽喉科は、口・舌やのど、声を出す声帯などの癌を診断・治療する
頭頸部腫瘍の専門医でもあります。
当院では、喉頭内視鏡検査・頸部エコー等をもちいて腫瘍の診断もしております。
御心配な方はご相談下さい。

舌癌

鼻腔悪性腫瘍

喉頭腫瘍

喉頭ファイバー検査

頸部エコー検査

飲み込みが悪くなった方へ

当院では摂食嚥下機能評価をし、訓練指導等をしております。
初回受診時には、通常の喉頭内視鏡検査でのどの奥に癌などがないかの検査をします。
次に予約した日で、内視鏡下嚥下機能検査により嚥下の機能評価をします。
脳梗塞などの基礎疾患がある方は、かかりつけ医の先生の紹介状を
お持ちになることをお勧めします

問診票(用紙)

感染症対策実施医療機関

詳細はこちらからご確認下さい。

耳鼻咽喉科くにもと医院

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